N|道尾秀介 を読んで

道雄秀介 著「N」 【読書感想文】

ギミックが面白い作品。

6章構成の作品なんだけど、読む順番を読者が決めて良いという本。

順番に最初から読んでもいいし、ランダムに読んでもいいし、規則性を作って読んでもいいし、とにかく自由な順番に読んで良いとのこと。

つまり720通りの読み方があるらしく「読む順番で世界が変わる」だそうだ。

面白いこと考えるねぇ。
そしてそれを作品にしちゃうんだから凄いねぇ。

6章はそれぞれ短編小説としても完結している。
そして、それぞれの脇役やチョイ役の人物が他の章では主人公になっていたりして、6つの話が時代や国を越えて上手く関わりあってる。

なんだか世界の縮図を神の視点から覗いているような感覚にもなる不思議な作品だ。

しかし何でこの本のタイトルが「N」なんだろ???
と一瞬思ったけど、気づくと「なるほどなぁ」と思う。

なかなか面白い体験をさせてもらいました😊

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