雑誌「このホラーがすごい」に載っていた作品。
どうやら1998年に発行された人気の作品らしく、漫画やアニメにもなっているみたい。
今まで全く知らなかった〜
単行本では上下二巻らしいんだけど、僕が購入した文庫本は全五巻に及ぶ、長編大作である。
事前情報によると登場人物が150人を超えるらしい。。。。。
こりゃ本腰入れて読まないと訳わからなくなるな。
と期待と不安を抱えて読み始める。
人口1,300人の外場村。
山に囲まれ、周囲から隔離された小さな村ではいまだに土葬の習慣が残っている。
そんな村で3人の死体が発見された。
3人の老人は病に倒れ、その遺体を野生獣に食いちらかかされており、事件性はないと判断された。
しかし、その後も村内で次々と人が死んでいくことになる。
読了後、お腹いっぱいになりました。
ボリュームといい内容といい大満足。
さすが人気作品である。
先ほども書いた通り、事前情報では登場人物が150人を超えるとのことらしく、絶対誰が誰だかわからなくなる自信があったので、人物名や特徴などをメモしながら読み始めたものの、やはり面倒くさくなってメモを辞めて読むことに集中した。
だって150人だよ。
全員をメモしてたらその時間だけでも大変だ。
結論、あれ?これ誰だっけ?となる場面はありつつも、事細かに覚えていなくてもなんとかなった。
作品の舞台となるのは周りを山に囲まれた外場村。
小さな集落で作品内の言葉を借りると「死に囲まれた村」らしい。
何も刺激がなく、噂話で盛り上がる村民たち。
村ならではの「のどかさ」と「陰鬱」が共存している。
ちょうど本作を読み始める前に太田愛 著「天上の葦」を読んでいたのだけど、こちらも村での話が主流にあったので、読んでいる最中にどちらの村の話なのか頭の中でゴチャゴチャになったりして最初は苦労した。
最初はのんびりとした村での生活や様々な人々の関係が綴られていくが次第に人が死に始めていく。
異常な死人の数で村を襲う異変に気づき、伝染病を疑い始める医者の敏夫と僧侶の静信。
しかし伝染病だけでは納得できない事態が村のあちらこちらで始まる。
そして思いもかけない原因を突き止めるが、村の人々は誰も信じてくれない。
様々な葛藤に押し流されながら村は終焉の時を迎える。
そんなあらすじだ。
そういえば作品中でとても気に入った美しい文章があった。
「祖父の代から使っている椅子は夜の静寂にため息をつくような軋みを落とす。」
作品のあらすじとは関係ない部分だけど、そのくらい夜の村は平和で静かだという表現。
美しい。

