PR

完璧な家族の作り方|藍上央理 を読んで

藍上央理 著「完璧な家族の作り方」 読書感想文

今年の夏はホラー三昧だ。
そのせいもあって、Xで「角川ホラー文庫編集部」をフォローしているんだけど、そこで本書のことをやたらポストしていたので気になって仕方がない。
タイトルからしてスゲー怖そう。
こりゃぁ読まないわけにはいかないな。

あらすじ
新人賞に応募された小説作品「完璧な家族の作り方」。
角川ホラー文庫編集部は、著者のある目的のため、本作の書籍化を決定しました。

感想
僕の読書時間は職場までの通勤電車内と昼休憩時間。
この時間を活用して読書をすることが多い。
だから仕事が休みの日はほとんど本を読まない。

本作を読み始めたのがお盆休みちょい前。
そして読んでいる途中で盆休みを挟んで、再度読み始めたのが一週間後。
本を読んでいる間で一週間も間を開けてしまったので、「ん?これってなんだっけ?」や「これ誰だっけ?」だらけで後半の肝心な部分で疑問がいくつも残ってしまった。

ちょっと失敗したなぁ
これは一気に読んだ方が絶対面白かったはず。
残念で仕方がない。

と軽く後悔をするほど面白かった。
本作は「近畿地方のある場所について」同様、まずはネット上で発表された作品。
そしてnote主催・創作大賞2024〈角川ホラー文庫賞〉で受賞し、刊行された作品のようです。

ちょっとモキュメンタリー風に作られており、文庫本の巻末には作品中に出てくる「ある写真」も掲載されている。
そして作者のnoteを見てみると、本作に出てくるメモ書きの写真も掲載されており、しかも作者が経験してきたことと綴られており、そのモキュメントぶりが徹底されていてとても面白い。
そして怖い。
作品中に漂う不気味さはたまらんくらい怖い。
怖いというか気持ち悪い。
特に作品に出てくる「日記」がめちゃんこ気持ち悪く不気味だ。

様々な本物っぽい仕掛けがイマドキで実に面白い作品でした。
また時間置いて、再度一気に読み返したい作品です。

タイトルとURLをコピーしました