「悪寒」に出てきた真壁刑事が出てくるということで読んでみた。
一年前に妻を殺された真壁刑事。
生きがいを失った真壁刑事は2週間後に退職の予定だった。
そんな時に女性の全裸死体が発見される。
捜査に加わりながら見えて来る真実。
先述したとおり、この作品は以前読んだ「悪寒」に登場した真壁刑事があまりにもクールでカッコよかったので、彼が登場する作品を読んでみたいなと思い、即購入していたものだった。
ただ残念なことに僕は読んだ本や映画の中身をすぐに忘れてしまう質。
世界観やザックリとした感想は記憶に残っているものの細部や結末などはすっかり忘れてしまう。
この本を買った理由すら完全に忘れていて、読了後の「あとがき」を読んで真壁刑事のことを思い出した。
「あ、そっかー。真壁刑事!」
設定としては本作「痣」の少しあとが「悪寒」という事らしい。
なるほど。
「悪寒」での少し冷めた感じは、本作「痣」の経験があっての感じなのね。
そりゃあちょっと冷めた感じになるわな。
でも熱血刑事時代の真壁刑事の物語も読んでみたい!
あと真壁刑事とタッグを組む宮下刑事は「本性」に登場するらしいのでそちらも読んでみようかな。
で、本作の感想なんだけど。
まぁ面白かった。
グイグイ読み手を引き付けながらテンポよく話が進んでいく。
良作だと思う。
ただ「これは伏線では?」と思う箇所が随所にちりばめられていて、それらをいちいち頭のどこかにしまいながら読み進めるのはちょっと疲れたかな。
最後に一気に伏線を回収する段階で「え?これって誰だっけ?」「どんな関係性だったっけ?」とページを遡ることが多々あり。
だから僕は「最後に伏線一気回収」はあまり好きじゃない。
もう読んでいる最中から、その雰囲気満載だったのでちょっと疲れたな。