鎮魂|染井為人 を読んで

染井為人 著「鎮魂」 【読書感想文】

大好きな作家、染井為人の社会派サスペンス。

半グレ集団「狂徒聯合」のメンバーが一人一人殺されていく。
世間からは悪を倒すヒーローが出現したともてはやされるなか、犯人に翻弄される半グレメンバー、半グレ集団に人生を壊された人や関係者、半グレ集団をエサに一儲けしようと企むマスコミ、半グレ集団撲滅に人生の大半を注ぎ込んできた刑事、様々な人の思惑や企みが交差するお話。

面白くないわけがない。

もうこの方、染井為人の作品は無条件で好きである。

痛みや辛さや悲しさが文字からひしひしと伝わってくるんだよなぁ〜

だから、それぞれの交錯する感情に寄り添いながら読み進められる。

そして最後は決してハッピーエンドではないけど、小さなそよ風が頬を撫でるような感覚に見舞われる。

たまらん。

染井為人の本をまた探してみよう。

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