先日読んだ「世界でいちばん透きとおった物語」の影響か？
帯にある「紙の本でしかできない超絶トリック」のコピーに惹かれ読み始めた。
(しかし、この帯デザイン超絶ダサいなぁ。。)
なるほどなるほど。
確かに紙の本でしかできないトリック。
面白い。
でも、トリック自体は大したことないと思う。
簡単に想像できるトリック。
しかし、このトリックをはめ込む理由とか、作中作的な構成、ヒントの散りばめ方、などはお見事。
もう本を書き始める前の思いつきと企画段階でこの物語は成功したようなものだと思う。
2/3ほどは本作の表面的な内容。
もちろんこの部分も面白い。
美人である故に不幸の連続というお話。
コミュニケーション能力に欠けた一般人が、「美人」という容姿を持ってしまったが故に様々な不幸に引き摺り込まれる様はなかなかの説得力がある。
その不幸話がつらつらと綴られていて、一体何を読まされてるんだ？ただの不幸話？と思いながら読み進めましたが、なるほどね。
そういうオチなのね。
もう少しいろいろと思ったことを書きたいけど、こういう作品についてはなかなか書けないことが多いから困るなぁ。
