最近ハマっている薬丸岳作品。
とりあえずまとめ買いした薬丸岳作品最後の作品だ。
これを読み終わって、また薬丸岳を買い足すか考えることにする。
あらすじ
妹思いで正義感が強い青年が、傷害致死で指名手配された。
間違いなく人を殺してしまった青年は、罪が重くなるのを承知の上で逃走を続ける。
その逃走は保身の為ではなく、捕まる前にやらなくてはならない事があったからだった…
感想
今まで読んだ数冊の薬丸岳作品とは少し質が違う。
解説にも書いてあるがこの作品は「優しい物語」だ。
登場人物全てが優しく、愛に満ち溢れている。
相変わらず「犯罪」に関わる被害者と加害者のお話であるものの、そのタイトルから想像できるように、かなりスピード感があり、読み応えがある。
終わり間際にはグッと涙を堪えながら読む時間もあり、最後はさわやかな風に身を包まれるような感覚もあり、良作だと思う。
ただ、やはり僕はいつもの薬丸岳の方が好きだなぁ。
少し物足りなさを感じてしまった。
そう言えば以前観た映画「友罪」の原作者は薬丸岳だということを知った。
映画も結構考えさせられたいい作品だったので、次は「友罪」を読んでみようかな。
つまり、また薬丸岳を買いだめするという結論😊