箱男|安部公房 を読んで

安倍公房 著「箱男」 【読書感想文】

映画「箱男」を観たくて、その前に原作を、と手にした本。

う〜ん

な、なにこれ???

な、難解

難しすぎる。。。

全く意味が分からない

なんだこの作品は???

あるカメラマンの男がダンボール箱をかぶって街へ繰り出す。
目線の位置だけ穴を開け、ダンボールの中から世の中を覗き見る。
見る側と見られる側、その境界線は曖昧で箱の外の世界の事を綴るノートは箱の中に存在する。
ノートの記述ははたしてダンボールの中のことなのか外の世界なのか、妄想の世界なのか、全てがゴチャゴチャに混ざり合い、ナンノコッチャの作品として極限までカオス化する。

もうホントに意味がわからない。
薄い本なんだけど、なかなかページが進まない。
気がつくと文字を目でなぞってるだけ。
もう読み進めるのが苦痛でしかなく、「いや!読み進めるときっと何かがわかるはず!」と断念しそうになる気持ちを奮い立たせ最後まで読んでも結局「?」だらけ。

難解だと言うことは知ってたけど、ここまでとは。
でも、推理小説の枠組みを取り払った新しい試みという感じで面白い。
新しい試みと言っても1973年に発表された作品なんだよね〜

しかし、この難解なお話がどう映画化されるのか観てみたい気持ちと、これは映画もきっと難解に違いないと腰が引ける思いが今僕の中で戦っている。

はてさて、映画を観に行くのか?

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