帯のオドロオドロしい雰囲気と「住めば地獄」という言葉に魅せられて購入!
団地が持つイメージは陰鬱で狭くて不衛生。
そのイメージ通り、ドロドロとした内容でした。
あらすじ
リアリティショーに出演した2組の家族。
古き良き昭和の生活を3ヶ月体験するだけで500万の報酬。
2つの家族はあらゆる場所にカメラが設置された団地で生活を始める。
と、なかなかない設定で面白い。
この2つの家族が徐々に素を出し始め、なにやらとんでもない事件に発展するのかと思いきや、様々な思惑が渦巻いた地獄絵図へと。
予想とは全然違う方向へ話が進み、意外な結末を迎える。
ま、この展開も面白かったけど、個人的にはリアリティショーの家族がもっと中心に進む話を見たかったなぁ。
あと、ちょっと偶然が多すぎる気もするし、黒幕も結構簡単に分かったりした💦
設定やシチュエーションが面白かっただけに、そこから本筋がズレていったのは個人的に少し残念でした。
最近思うんだけど、最初の設定が面白くて読み始めても、少しずつ話がズレ出して最後は全然違う話で終わる本が多い。
まぁ読者を驚かせるために、伏線をたくさん貼ったり、読者の予想を裏切るような仕掛けがふんだんに入ってて面白いんだけど、読者を欺くことに躍起になりすぎてるような気もする。
もう少し、表紙やタイトル、帯コピー、あらすじ等から読者が思い描く期待に応えるような内容でも良い気がする。