Ank〜に続いて佐藤究の作品を読む。
第165回直木賞受賞作品。
▼あらすじ
新たな臓器ビジネスを実現するために、様々なバックボーンを持った人間が集めらる。世界を舞台に犯罪組織が大きく動き出す。
▼感想
まず本の厚さに少し腰が引ける。
京極夏彦みたいに凶器になるほどの厚みでは無いけど、佐藤究のあの文章がこのページ分続くかと思うと、楽しみ半分怖気半分と腰が引ける自分がいる。
今回は学問的な話は出てこないけど、全く知らないメキシコの話が出てきて、地名や人名、宗教全てにおいて未知の世界。
特に前半は言葉に慣れるのにとても根気が必要だった。
聞きなれない言葉がふんだんに出てきて最初は読むのが苦痛だった。
だけど途中からグググッと世界にのめり込むように読み進めた。
カンタンに言っちゃうと犯罪組織の話なんだけど、もう新しい正当なビッグビジネスの話みたいに感覚が麻痺していることに途中で気づく。
世界を舞台に繰り広げられる犯罪組織がどのように生まれ、どのように展開してどのように拡大していくのかが詳しく書かれていて、いろんな感覚が麻痺していく。
面白かったかと言うと、よく分からない。
ストーリーとしては面白かったけど、物語の軸となるアステカの神の話などちゃんと理解できているのか怪しいところ。
もう一度読めばだいぶ理解が追いつくような気もするけど、かなり体力を要するので再度読む気はしないかな。
しかし、この佐藤究という作家さんは凄い。
その知識量には驚くばかり。
佐藤究の作品オススメ順位は
1.Ank:a mirroring ape
2.QJKJQ
3.テスカトリポカ
って感じかな。
佐藤究の作品は暫くは読みたくないけど、次は「サージウスの死神」を読んでみようかなぁ。
いつか🤪