自称スズキタゴサクが小競り合いから警察に連行され事情聴取をしている最中、急に霊感が働いて「十時に爆発があります」と予言。
実際に爆発があり、「爆破はあと三度続く」とさらに予言。
自虐的な冴えない中年男性と敏腕刑事&頭脳派刑事との攻防が始まる。
と、取り調べ室内での舌戦と現場で走り回る刑事のシーンで構成されていて、現場のシーンは臨場感がありとてもスピーディでスリリング。
どちらかというと取り調べ室内での舌戦の方がメインで、こちらは長いセリフや一見関係のない会話の中からヒントを拾い上げるという、とても神経を使うシーンで、かなりピリピリした展開。
なかなか読み応えのある作品でした。
ただ最後があまり納得いかない。
勝った負けたの話をすると、これは警察の負けなのでは?
ネタバレになっちゃうといけないので、これ以上は書きませんが勝ったつもりになっている警察が滑稽。
神経を研ぎ澄まして読んだ割に最後がこんな感じなんだぁと少し残念でした。
あと、魅力的なキャラクターが複数出て来るのは面白かったなぁ。
どのキャラクターに肩入れして読むかによっても見えてくるあらすじは少し違うのかもしれない。
で、この作品だけで十分完結しているんだけど、ナント「法廷占拠 爆弾2」が発売されるとのこと。
タイトルからしてどんな展開が起きるのかかなり興味が湧く。
読んでみますか〜